11/20、3年生が消防署見学に出かけました。学校を出て、路線バスを利用しての移動から、社会に出る学びの始まりです。普段から活発な3年生は、ワクワクしながら乗り込んだバスから見えた景色をみて、何を感じたのでしょう。また、「運転手さんはどこをみて運転をしているのか?」「このバスはどこまで行くのか?」「1日何便のバスが出ているのか?」など様々な視点から、今まで気が付かなかったことを発見した子もいたのではないかと思います。そういう感じ取る”アンテナ”は、見学の中で質問をする、メモをするなどの行動となってあらわれます。
消防署では、消防車の運転席や救急車の中を見る、実際に重たい消防ホースを持って放水体験をするなど、新たな気づきを得たようです。見学のまとめには、考えたこと、疑問に思ったことなど、たくさんの気づきが記されることでしょう。
こうした学びで獲得した”社会を見る目”が、学齢を進むにつれて磨かれていきます。
19日、20日には、4年生が車椅子体験を行いました。
2人組になって、体育館に設置されたマットで小さな段差や玄関の大きな段差を越えること、また、水飲み場の高さや蛇口まで手が届くかなどを試してみることを通して、気づきを交流・発表していました。
翌週、25日、27日には、高齢者疑似体験を行いました。
視野が狭くなる眼鏡、おもり付きのベスト、後ろに傾斜がついている靴を着用して、校内のあちこちを歩行体験してみました。歩き出しから、腰が曲がっている様子や、階段の上り下りではバランスを崩して床にお尻をついてしまうなど、体の動きが制限されることに驚いていました。また、杖はとても役に立つということも気が付いたようでした。介助役の子たちは、「杖とは反対の方から支えるといいですよ」などのアドバイスをもらいながら、真剣になってお年寄り役の子を支えていました。
それぞれが、高齢者役と介助役を体験してみて、お互いに感じたことや気づきを交流し、学びを深めていました。
校区には旧緑陽小学校だった社会福祉施設もあることから、放課後や休日にイベントや地域の活動に参加している子たちも多く、身近に感じている様子がうけとれます。
改めて、福祉についての学びを通して、お年寄りの生活や生き方について知り、将来の仕事の一つとして考える機会につながっていくのではないかと考えております。
社会福祉協議会から多くの方々に体験の準備やサポートをしていただきました。心から感謝いたします。
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