2024年4月18日木曜日

『まなびい』『ぶっくん』のおはなし


本日は、健康や学習に関する調査の日でした。

1~3年生は視力検査・二計測を行っていました。測定を終えて戻ってきた1年生が、教室にある巡回文庫(まめじろう)の本を選んでいました。

その中で、『さわってはいけないほん』という興味をそそられるタイトルの本を選んでいる子がいました。

図書室にある本に目を向けてみますと、購入してから年数が経過しているものが多数あることに気が付きました。

手入れをしないと本は傷みます。公的図書館では、蔵書整理のために休館日があるのが一般的です。学校図書館には休館日に蔵書整理する仕組みはないので、本校では担当職員が合間をみて整理をしていますが、追い付かない現状があります。

そういう意味で、巡回文庫の「豆次郎」(まめじろう)は、強力な助っ人であることは間違いありません。

とはいえ、子どもの現状をみると、一度手に取った本は、気に入れば何回も読みますが、飽きてくると、そうそう手を触れることはなくなります。

『さわってはいけないほん』ではありませんが、「さわられないほん」になってしまうと、活用されずに眠ってしまう本が自然と増えてしまう傾向になります。

あるとき、読書啓発キャラクター「ぶっくん」を、学校の読書イベントで目にしました。

所謂、「家読」(うちどく)で、「学校図書館や公的図書館で借りてきた本を家でも読みましょう」という趣旨を伝えようと啓発キャラクターが一役買っているということのようです。

「本は心の栄養」という言葉を聞いたことがありますが、

物語を読んでいると想像力が働きます。

2年生の教室では、物語に出てきた「太陽さん」の性別について意見を発表する授業が行われていたようです。子供の感想をみると、

「そうぞうするのがおもしろかった」「太陽さんが女か男かを考えるのが楽しかった」

などと、想像をふくらませていたことが読み取れました。


5年生の教室では、かなり長い物語文を音読していました。

読み終えた子に、どんな話なのかを聞いてみると、登場人物がどんな状況であるかを要約して教えてくれました。


6年生は、全国・学力状況調査で国語と算数の問題に挑戦していました。

いずれも、複数の条件指定をもとに、思考力・判断力が問われる問題が出題されました。

例えば、国語では、オンライン交流をする二人の会話文を読み取り、相手の発言を受けた際の話し方の理由や、話し方の工夫について適切な説明を選択する、メモの内容を簡単にまとめている文を選択するというものです。

また、メモをもとに書いた文章を読み、「たてわり遊びのよさについて考えたことを書く」、取材メモの内容をもとに言葉や文を引用する、60~100字以内にまとめて書くという複数の条件指定された中で記述する問題が出されました。


算数では、トラック1台で350kgの米を運ぶという状況で、2台で運ぶことができる量が、350×2=700であることを示した図をもとに、360×16の積の求め方について、式や言葉を使って説明を記述する問題が出題されました。


このように、国語・算数のいずれも、文を読んで問われている内容について理解する力、読解力が試されています。

デジタル化が急速に進み、今は、スマートフォン一つで、本も読めれば、マンガも読める時代になりました。

しかし、そこには「フェイク」など誤った情報もあり、何が正しいかを判断し、危険から身を守る力をつけることが重要になってきています。

今やAIが作成した文章もかなり精度が高くなってきていますが、あくまでプログラムが多くの情報を選択して作り上げたもので、その正誤については人間が判断することがもとめられます。

こうした状況の中で、日常から文章を読むこと、人と会話する中で相手の意図を読み取ることなど、学びの基礎体力が必要になります。

その意味で、学校の授業は、正しい判断力を身につける練習の場と言えるでしょう。


生涯学習ほっかいどうでは大人むけの学び直しをする講座が数多く紹介されています。


そこには、「ぶっくん」と同様、「マナビイ」という啓発キャラクターのロゴが使用されています。調べてみると、次のような説明がありました。

文部科学省では、教育・文化週間ロゴマークを制定しております。中央のキャラクターは、故・石ノ森章太郎氏がデザインを手がけた、生涯学習のイメージキャラクター「マナビィ」です。本週間に行われる様々なイベントをきっかけとして、「生涯を通じて学ぶこと」の楽しさを体験していただければとの意味を込めて、マナビィを用いています。”



子供たちと共に授業をしていると、子どもの多様な発想から、大人が学ぶ機会が多々あります。

ご家庭で子供が

「あのね、今日の授業は楽しかったよ!・・・」

とつぶやいたとき、

「何?何?」

と耳を傾けていただけたら、

その小さな”聴く”という関りが、子どもの発想を豊かにします。

子供の学びの中には、大人も学ぶチャンスがたくさん隠れています。

日々、子どもと一緒に”宝探し”をする感覚で楽しみを見つけていただけたらと願っています。

2024年4月17日水曜日

すてきな あいさつ ありがとう


「みどりっこ の みなさん!」

「まいあさ げんきな あいさつ ありがとう!」

朝会の講話では、短く わかりやすく 話をします。

教室では、担任が、こまやかに声かけをしていますが、

子どもをみて、ひとつひとつを丁寧に、

意図が伝わるように対応している様子がみてとれます。


2週目を迎えて、嬉しい実感がいくつもあります。

まず、一年生が、自分一人で登校できるようになりました。

ご家庭の支えがあり、身の回りのお世話や自分で準備ができるように、あたたかく送り出していただいていることについて、とても感謝しております。

「いってらっしゃい!」

と、家族からの背中のひと押しをいただいて、

「いってきます!」

と玄関を出ていくことは、当たり前ではなく、

とっても勇気のいる素敵なチャレンジだと私は思います。


本日は、1時間目にクラスごとに写真撮影の予定がありました。

朝、一年生の教室を訪れますと、

「おはようございます!」

と元気な挨拶が返ってきました。


「校長先生の名前は知ってますか?」

と担任の先生から自己紹介をもとめられたので、印象に残りやすいよう、からだのアクションを交えて名前を伝えると、「わはははは」と笑いが起きました。

そのあと、「〇ーせんせいと よんでいいですか?」

とツッコミをしてくる子がいて、とても微笑ましかったです。

話を聞いて、伝えたいことを言えることは、とても立派だと思いました。


また、朝の会では、名前を呼ばれると、

「はいっ!」

と短く返事をして、

「はなみずがでるけど、げんきです」

など、自分の体調をくわしく伝えることができていました。


その後、写真撮影のときも、1年生は上手に並ぶことができていました。


グラウンドで体育の授業だった高学年は、全校写真の撮影のために走って戻ってきて、すばやく整列する様子が、とてもかっこよかったです。

また、低・中学年も、写真やさんの指示をよく聞いて、体をしゃきっと整えて、ニッコリ笑顔でポーズをとっていました。


こうした一日をおくることができるのも、

「気持ちの伝わるあいさつをしっかりしよう」、

という働きかけがあるからと私は思います。


先週から、寒暖の差が大きく、また、風が強いなど、天気の変化が続いています。

体調を整えることは、子どもだけでなく、大人も気を使います。

早寝早起きや、体温調節など、健康に気を付けようねと話題にしていただけたらと思います。



2024年4月16日火曜日

子どもは風の子~体を鍛える~

 

16日、風が強い日でした。

そんな中、3年生が学校横の竹葉公園の高台を散策していました。

こちらの姿をみつけて、遠くから「おーい!」と元気よく声をかけてくれました。

丘の上は、かなり強い風が吹いていたそうですが、なかなか、たくましいです。


掃除を終えたあとの昼休み、グラウンドには、サッカーやドッチボールをして、遊んでいる子供たちがたくさんいました。先生も一緒に走り回る姿も見られました。

2階のホールでは、体力測定用に設置した立ち幅跳びのラインを使って、早速、ジャンプに挑戦している子供たちがいました。


昨年から、北広島市はファイターズとの連携協定を結んでおり、

出前授業などで、サポートいただいています。

そのこともあってか、昨年の体力テストでは全国平均を超える状況です。

今年も、体を鍛えることについて、意識を高める働きかけをしているところです。


地域では、6月に、ボールパークでマラソン大会が開かれるようです。

各方面で、チャレンジする子が増えてくれるとよいなと願っています。

2024年4月13日土曜日

心温まる対話を~土曜参観日、学級懇談、PTA総会~

 

土曜参観日、教育長様をはじめ、大勢の保護者、地域の方にお越しいただき、

「こんにちは」と、ご挨拶の言葉をたくさんかけていただきました。

子供たちは、緊張の面持ちではありましたが、いつもと変わらず、積極的に授業に参加する様子がとても微笑ましかったです。参観されている保護者の方々も、温かい目線で笑みを浮かべていらっしゃいました。

学級懇談の後、PTA総会で教職員とあわせて60名程の方が体育館にあつまりました。

冒頭、PTA会長様のご挨拶をいただき、今年度のPTA活動の方向性について、対話がスタートしました。

その後の職員自己紹介では、バイタリティーあふれる話にクスッと笑みがこぼれる場面もありました。

その陰で、先生たちは(前日眠れなかった、という話が聞こえてくるほど)、参観日に向け、子供のためにできることを、精一杯、準備してきました。

その思いを束ねて、心を込めて校長挨拶をさせていただきました。

参加された保護者の方が、帰りがけ、

優言実幸、素敵でした!

とお声がけをいただき、とても嬉しく思いました。


私たち教職員にできることは小さなことですが、

子供が、学校、家庭、地域を行ったり来たりする毎日の中で、

小さな積み重ねが、”心の体力貯金”となっていくことを願っています。


PTA研修会、講演、交流会などがあれば、

心温まる子育ての話を一緒にお話しできたらと考えております。


『ぼくは小さくて白い』(原作:和田裕美)

という道徳の教科書に出てくる絵本があります。

独りぼっちだと思っている白いペンギンの子どもに、お母さんがあたたかな言葉かけをする場面が出てきます。

そこに、子育て、子どもへの関わり方のヒントがありました。

こうした、素敵な話を持ち寄って、

双方向の対話を大切にして子どもに関わっていけたらと願っております。

以下、校長挨拶でお伝えした内容です。

2024年4月12日金曜日

小さなファイターズたち~小さな成功体験を喜ぶ姿~


13日の参観日に向けて、各クラスでは、ほのぼのするような授業が行われています。


6年生の算数では、クロームブックを活用して、図形の問題に挑戦する様子が見られました。
PCを使うだけでなく、要点をノートに丁寧にまとめている子もいて、感心しました。

4年生の教室では、世界の挨拶クイズで様々な意見が飛び交い、国によっていろんな挨拶があるんだなあと感想が聞こえてきました。

5年生の教室では、クラスの係を考えて希望をとっていました。
「誕生日をお祝いする係があったらいい」とお祝いの場面をイメージして表現力豊かにアピールする姿、考え直して別の係を選び直すなど、積極的に意見交流する様子がみられ、とても盛り上がっていました。

さて、
1年生は、いよいよ、16日から給食が始まります。エプロン、頭巾や袋などが必要となり、
ご家庭においては、持ち物を点検する日々、初めは、ご苦労かけることと思います。
持ち物を自分で用意することができるようになるまでは、根気よく付き合っていかなくてはなりません。

いろんな困難を前に、ついつい、口うるさくなってしまいがちですが、
そんなときには、
初めて寝返りをうつことができるようになった姿を見たときの感動を思い出していただけたらと思います。

「ああ、できたねー!」

と声をかえてあげると、次第に自分でできることが増えていくと思います。

さて、明日は土曜日ですが、午前中、参観日、学級懇談会、PTA総会があります。

子どもの学びの様子を観るだけに限らず、
子供たちが織りなす”面白い話”、
先生たちが普段から関わっていて気がついたことや、
子どもの教育に関する考え方、その背景を知る機会でもあります。
また、保護者間の交流も子育てのヒントなど有益な情報が得られることが多いです。

お時間の都合がつく方は、最後まで残っていただけたら幸いです。

11日のお昼休み、
視聴覚室を掃除していた4年生が、猛烈な勢いで雑巾がけをしていました。
はーはー息をしつつ、がんばることを楽しんでいるのです。
一緒にやってみて、掃除で足腰が鍛えられると、新たな発見がありました。

子供はチャレンジをすることが大好きです。

可能性に目をむけ、小さな成功体験を喜び、支えていきたいと思います。

2024年4月11日木曜日

交通安全を見守る地域のチカラ


入学式・始業式から3日間、風の冷たい中、

交通指導員さんや各町内会の方々、北広島市教育委員会職員の方々が、子どもたちの登校の見守り活動を行ってくださいました。

「元気に挨拶する子供たちに元気をもらえますね」

「人懐っこい子が、横断歩道のところで一緒に旗を振ってくれます」

など、緑っ子の素敵なエピソードをお聞きしました。


給食の準備も自分たちでテキパキと進めており、

掃除の際には、「失礼します!〇〇先生いらしゃいますか?」と、

担当の先生を迎えにハキハキとした声で礼儀正しく職員室にやってくる様子がみられます。


明日からは、いよいよ自分たちで登校する日々が始まります。

2024年4月10日水曜日

つくられていく教室

3日目、教室には、係の仕事分担表や、子どもの目標が書かれた掲示物が準備されています。

また、掃除用の雑巾が2枚、当たり前のように、机の前にかけられています。
海外の学校では掃除は清掃業者が行うのが通例だそうで、
学校で掃除をする文化は、日本の学校の特徴、「良さ」といえます。

2階の教室の廊下には、初めての図工で取り組んだ作品(靴のデッサン)が掲示されていました。
話を聞くと、1時間で仕上げたそうです。
子どもは当たり前のように語るのですが、これも、かなりの集中力・体力を要することで、
とても素敵なことだと返してあげました。

5年生の教室では、地図や地球儀を使って、グループで世界ツアーを考案する授業が行われていました。
先生は子どもたちの様子に目をくばり、声をかけていました。

これまで一般的だった教え込む授業ではなく、
自分たちで決めた作業をしながら、
途中で困ったらが「先生ー!」と声をあげて訊いてくる、
自走する学びのスタイルが主流になっています。

そのやり取りを見ていて、
学びを支える、子どもの中にある「やる気」を感じました。

教職員の打ち合わせで、交通安全について話題になりました。

初日から3日間は、緊張もあってか、時間を守って登校する様子がみられます。
また、保護者・地域の方が交差点・横断歩道で交通安全の声かけをしていただいております。
一年生の下校指導もしておりますが、次第に慣れてくることと思います。

基本的には、自分たちで安全に気をつけて登下校することになります。
周囲の様子に気をつけて、危険を予知して身を守ることができるよう働きかけをしていきます。

ご家庭においても、安全についてお声がけいただきますようお願い申し上げます。