【コラム】学びの選択肢を広げる~将来設計の変化に向かう力~
1月末に学校運営協議会が行われました。未来に向かう子どもの学びに、大人がどう関わっていくかが話題になりました。
その関わりの一つは、将来にむけた学びのサポートです。
例えば、小学校では「かけ算九九」を習得にむけ、地域の大人が練習相手になる取組が進められています。
小中一貫教育では、大人が中心だった「親子で学び」から、中学生が主体となる「緑の学び」へと変遷をたどってきました。
このことは、指示されて動く受動的な学びから、子供自身の意思による「主体的な学び」にシフトすることであり、そこで身につく力は、子どもが将来「自己選択・自己決定」する行動につながるという見通しの中で、様々な教育活動が変化していきました。
今年は開発局の防災教育出前授業をCS委員に参観いただくなど、新たな取組を模索してきました。
こうした関わりは、子どもの学びの選択肢を広げることにつながり、それは、将来の進路選択にもつながります。
現在、公立高校入試では一部WEB出願、受検料はクレジット決済有など手続き方法が変わり、子供も大人も時代の変化への対応がもとめられ、学びの選択肢も多様化しています。
例えば、従来の普通科、定時制といったものだけでなく、
オンラインで学ぶ通信制や、朝の部・昼の部・夜の部と希望する時間帯で学ぶことができる高校もあります。
また、別の選択肢として、国際系、理数系、農業系、工業系、商業系、看護系、音楽系、美術系などの専門学科、総合学科、高等専門学校の中には起業系もあります。
公立高校では「総合的な探究の時間」が導入され、多様な課題解決にむけて問題解決の手法を活用することや、AIなどのICTを活用しつつ、その表現方法としてプレゼンテーションで具体的提案をすること、その成果物として商品開発や販売するなど、社会を変える”起業”につながる学びが現実になっています。
新しい学科ができるのと同時に、募集がなくなる学科もあります。
日々、子どもの将来設計は変化しています。
今週から私立高校で入試が行われます。
今、新たな一歩を踏み出す舞台へ向かう中学3年生は、どんな心もちでいるのでしょうか。
進学は社会に出るための学びに向かう選択。その選択をする際、自分がやりたいことは何か、なぜやりたいのかを考えること、未来の自分の姿を想像することでしょう。
そして、選択には迷いはつきものです。途中で足ぶみをする、立ち止まる、思い直して、方向転換する、再選択することは誰にでも起きえます。休憩する、ブレイクタイムは必要です。
どこかのタイミングで、ブレイクスルーすることが起きていくように、
自分にとって価値が見いだせる”学び”を「つづける」ことが大切だと思います。
あきらめなければ、何度でも立ち上がり、やり直すことは可能なのです。
この春、前期日程の受検に臨む、あるいは後期日程を視野に準備を始めるという人もいることでしょう。
これまで小学校から中学校の9年間で積み上げてきた集大成を発揮できるよう、体調を整えること、平常心でいること、周囲の人に感謝することなど、自分にできる最善を尽くして、本番に臨む”勇気”を蓄えてくれたらと願っています。
特に、面接の場合、みられるのは学力よりも、人間性です。
その人が今まで何をしてきたかが問われる、これは社会に出ても同じことが言えると思います。
未経験であっても、挑戦する力、一つ一つ「できる」を積み上げていく”基礎体力”があれば、道は拓けていくものです。
いずれにせよ、自分にあった方法で本番に臨むこと、それを自分で決めることが、納得のいく結果につながるのではないでしょうか。
中学校登校体験~”巣立ち”を迎える季節~
2/4、本校の小学6年生は中学校登校体験に出かけました。これまでも様々な機会で中学校での学びを経験してきましたが、残り2か月進学が目前となり、これまでとは少し違う感覚があったのではないかと思います。
1 考えを深める学び~ロジカルシンキングとは?~
ロジカルシンキングとは、理由や根拠をもとに意見を述べるプロセスを通して論理的思考を学ぶものです。
お題は「中学校の校長先生に新しい校則を提案しましょう」という子供にとって興味関心が湧きやすいものでした。
子どもたちは「制服を廃止するべきだ」、「生徒は腕時計を持って来るべきだ」などの意見を発表する中で、「なぜなら、~から」という理由や根拠を明確に述べ、ロジカルな対話を意識できたようです。2 遊びで交流~体と頭を同時に鍛える~
3 輪になって話す~双方向の対話~
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