実践を重ねる中で、子どもの主体性を育む観点から、中学生が学びのプログラムを組み立てる形へとアップデートしていきました。
2時間の中で、コースを2つ選択して、小学校の会場、中学校の会場、それぞれの場所に分かれて活動します。
ジャンルは、スポーツ、芸能、調理、お絵かき、工作など多岐にわたり、
「知ってる?日本語」、「みどりのバラエティ」、「はりきりミニバレー」、「ちばりよ!SASUKE」などネーミングも工夫しています。
体育館では、SASUKE(様々な障害を設けて、忍者のような動きをする活動)が行われていました。
小学校会場のプログラムは、小学生と中学生が1対1で競うもので、ハンディキャップはつけるものの、手加減することなく、本気で運動を楽しむ様子がみられ、参観された保護者・地域の皆さんから、声援や拍手が送られました。
中学校会場で工作を体験した子たちは、工作を完成させたあと、独特の形状をした筒形の紙飛行機を階段で飛ばして遊んでいました。
「つくる」、「飾る」、「遊ぶ」のプロセスを意図した内容は、
まるで、先生が行う授業のように綿密な準備と、小学生が楽しめるように考え抜かれていることが伝わってきました。
活動のあとは、小中合同で振り返りをしていました。
リーダーが「どうだった?」と声をかけると、
小学生から、「楽しめた」、「いい学びができた」などの感想が発表され、
中学生は「喜んでもらえてよかった」と笑顔でうけこたえをしていました。
小学校会場から戻る中学生に、
「今日はありがとう!かなり体力使ったでしょう?」
と声をかけると、
「はい!それはもう!」と元気よく返してくれて、
満足げな表情を浮かべつつ、友だちと笑い合う様子が、とても素敵でした。
子どもたちの学び合う姿をみると、
小中一貫教育のキーワード「つたえる、つながる、つづける」
という言葉の意味を実感できた日になったことと思います。
小学生と中学生が共に学び合う授業は、互いに良さを認め合う機会として、
未来へと受け継がれていくことを願っています。