2025年1月21日火曜日

新学期の始まりに~スキー授業にむけて「安心サイン」を送る

 


 始業式、冬休み前の講話内容を振り返り、問いかけてみました。

冬休み中だからこそできる挑戦。みんな何をしたのでしょう?

まず健康でいること。できた人?朝は太陽の光にあたる?外遊びをする?

多くの子が「できた!できた!」と手を挙げます。

夜は暗闇の中で静かに過ごすこと。

あまり手が挙がりません。そこで問いを変えます。

夜更かしをした人?

多数が挙手します。とても正直でクスッとしました。
ここから先が本題への助走です。

心配事はだれかに話すこと?今朝、友達に笑顔で挨拶できたかな?

みんながいつも挨拶をしてくれて、地域の人たちも元気をもらっています。

ニコニコした笑顔から、あったかい気持ちが伝わって、なんだか安心します。

 今日は相手が安心するサインを送ることを考えてみましょう。


「安心するサイン」は、初めて出す言葉なので、具体例としてスキー授業を想定して語りかけます。


「安心サイン」を使えるようになると、まわりの人に助けてもらうことや、事故を防ぐこともできる。

 スキー学習が始まりますね。初めての人もいると思います。今までスキーをしているときに、皆さんはどこを見て滑っていますか?思い出してみましょう。

スキーが見える1mくらい先をみている人?もっと先を見ている人?

  経験値の違いから、挙手が分かれます。

 滑っていると周りのことが見えにくくなります。

 スノーボードをしている人をみたことがある人?

スノーボードをする人は自分の背中側がみえません。

ボーダーの仕草を入れ状況設定し、判断を促します。

だから、ボーダーが前にいたら、どちらに行きますか?

相手の前側の方にいくようにすると安全です。

 

スキーの場合、ヘビみたいにつながってすべるとき、電車ごっこみたいだからトレインといいますが、前の人と近くなると衝突してしまうかもしれない。

同様に状況設定して、意見分布をとります。

 だから、前に人がいるとき、内側なのか外側なのか、どちらに行けばいい?

前の人より外側です。

  2つの場面例から、安心を「つたえる」ことを意識させます。

つまり、相手が見える場所にいくこと。前に人がいたら間をあけること。

「ヤッホー!」「ここにいるよ」「お~い!」と、自分の居場所を伝えるなど、安心サインを送ることで、お互いの安全を守ることができます。

 このあとの時間講師の先生の紹介場面で、日常でも安心サインを送るようにとメッセージを送りました。

お知らせです。A先生が、3学期の間、お仕事をされることになりました。主に6年生の皆さんに勉強を教えてくださいます。ご挨拶をいただきます。

目と耳と心で、安心サインを送りながら、お話を聴きましょう。


そして、17日、高学年スキー授業が北長沼スキー場にて行われました。
雪不足で所々にアイスバーンが出ているという情報もありましたが、
幸い、前日の降雪でスキー場は新雪10~15cmの滑りやすい状態でした。




気温は低めでしたが、午前中は眩い太陽の光がゲレンデを照らし、山頂から眼下に広がる景色は心地よかったようです。




班に分かれた子どもたちは、お互いに周囲の安全に気を配りつつ、思い思いのシュプールを描きはじめました。



山頂付近には、風や滑走者のエッジで削られてカチコチのアイスバーンが出ているところもあったようで、大変な思いをしながら降りてくる子もいました。
また、急な斜面やスピードをあげるなど果敢にチャレンジして、スキーが外れたり、転んだりはあったようですが、誰一人怪我することなく、安全にスキー授業を終えることができました。

子供たちが1年ぶりのスキー授業を楽しめたのは、

冬休み中に事前にスキー場へ連れていってくれた方、サポートしていただいた指導員やボランティアの方々の手厚い関わりや、


用具の準備やお弁当を用意してくださった保護者の皆様方のおかげです。

前日には、5年生がグラウンドでスキーで歩く練習をして準備をしていました。
雪不足で未だ雪山造成ができず、坂を滑る感覚はつかめないまま、スキー場に足を踏み入れた子もいた中で、参加した全員がリフトにのり、自分の足でスキーをコントロールして、安全に斜面を降りることができたことに、それぞれ自信をもってくれたらと思います。

また、中学年はダイナスティースキー場、低学年は学校のグラウンドでスキー授業を行うことになっています。

用具を準備する、スキーを履く、二の字で階段登行をするなど、小さな挑戦の積み重ねが、滑走する感覚を味わうことや、仲間と一緒に楽しく滑るなど、その後の多様な体験につながっていきます。

一人一人のチャレンジと成長する姿が楽しみです。

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