11月26日、「地域で考える子どもとの対話~スクールショーシャルワーカーの立場から」と題して、地域交流会を行いました。主催は緑陽中学校区青少年健全育成連絡協議会で講師は北広島教育委員会のSSW(スクールショーシャルワーカー)をされている方にお願いしました。講師の方は、病院やクリニックなどで「子育て当事者研究」プログラムをされてきた経験をもとに、子どもとの対話のあり方などについてワークショップを交えながら話題提供をしていただきました。
ワークショップでは、
1 自分が子どもの立場ならどんな人に相談したいですか?
2 子どもまたは他者とコミュニケーションを取るときに心がけていることはありますか?
という質問にそって、少人数グループで対話をしました。
その中で出た話題を、全体で共有するという流れで進みました。
自分の子供時代を思い出すなど、和やかな雰囲気のなかで様々な意見が出されました。
今、子どもたちの授業においても「対話的な学び」が日常的に行われています。保護者は参観日の機会にご覧になることも多いかと思います。
「正解を求めること」を目的とするのではなく、
「考え、議論する」ことを大切にする学び方です。
こうした学びの中で培われる力(資質・能力)とは、
「自分の意見をもつ」、「相手の考えを聴く」、「様々な意見があることを知る」ことなどです。
こうした過程を経る中で、
「新たな見方や考え方ができるようになる」
ことが、最終到達地点(ゴール)になるという学びのイメージです。
つまり、この交流会で大人が学ぶ姿は、子どもが学んでいる姿と同じだと感じました。
ということは、
大人と子供が、いわば、”同じ土俵の中で相撲をとる”こと、
(子どもがある程度言葉を理解できる内容であれば)
「相互に対話する」ということが可能だということです。
先日、CS(学校運営協議会)の第2回目の会議が行われ、CS委員が参観された5年生の防災教室について話題になりました。
例えば、
・段ボールベットを組み立てる実習を子どもと大人が一緒にやってはどうか
・実際の避難所では中学生がリーダーとなって主体的に運営している
・HUG(避難所運営ゲーム)を子供と大人が一緒にやると実際の場面の想定に近くなる
など、多様な意見が出されていました。
こうした機会を通して交流すると、
「大人になって学ぶことって少ないですよね」
という感想を聞くことがよくあります。
今年は開校12年目となりますが、
緑陽小学校、高台小学校の時代から続く「人々の心が通い合うコミュニティ」の文化など、
すでにあるもの=「地域の良さ」を受け継いでいくことと同時に、
時代の変化と共に、
新たな文化を再創造していくことがもとめられているように感じております。
これまで、学校の教育活動は、大人の意向が優先されて営まれる傾向が強かったように思いますが、
これからは、子どもたちの主体的な考えを反映させていくことが一層大切になっていきます。
コミュニティスクールなど様々な機会に地域の皆さんと対話をしながら、
授業のあり方や教育内容の充実にむけて、アイデアを形にしていけたらと願っております。
引き続き、未来を担う子どもたちの応援団として、お力添えいただきますよう、よろしくお願いいたします。
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