小雨が降り、肌寒い一日。
朝の過ごし方は、本を読む、クロームブックを使って学習に取り組むなど、静かな時間の流れの中、穏やかな一日が始まります。
中休み、2階ホールでは、鬼遊びをしている高学年の子たちの笑い声が響いていました。
図書館には、低学年が多く来館し、一人で黙々と読書をしている子、友だちと一緒に本をみている子、借りた本を書棚に戻している子、貸出の仕事を頑張っている委員会の子、低学年に優しく関わっている高学年の子など、交流する様子がみられました。
先頃、朝読書の時間に高学年が『100万石の志 中山久蔵物語』※を読んでいました。
※北広島市教育委員会から市内の学校に配布されているもので、子供に伝わるようにマンガでわかりやすく、話し言葉を主体に書かれている物語です。
この本の中に、中山久蔵の志に触れるシーンがあります。
開拓使の松本十郎が、
「米が獲れんかったらお前はみんなに変人と言われたままだった」
と言うと、久蔵は、
「米が獲れんかったとしても、また来年やるだけじゃ」
とこたえます。さらに、
「誰もやらんかったことだからやるんじゃ」
「開拓するとは、そういうことじゃろ」
と語る場面です。
この言葉に出会った子どもたちは、何を感じ、どう思うのか、とても興味が湧くところです。
私は、この言葉にとても感銘をうけました。そして、旧島松駅逓を探検してみたくなりました。
今年は「きたひろしま開基140周年」記念の年です。5月23日は開村記念日です。
北海道の開拓の歴史を一人の人物の生き方から感じることができる物語。
生まれ育ったところについて知るきっかけの一つとして、
この本を大人の方にも読んでいただけたらとよいなと思いました。
多世代で交流する機会などを通して、これからの時代を生きるヒントが生まれてくるような気がしています。
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