今、各クラスで対話を重視した授業づくり、学級づくりが行われています。
対話的な授業づくりには、示されているポイントがあります。
その一つは、
【「対話」の質を高め、相互の価値交換へ】
というものです。
「価値交換」という言葉は聞き慣れない言葉だと思いますが、
簡単に言えば、
「互いの考えを認め合う」
ということだと私は解釈しています。
あるクラスでは、カードに友だちの良さを記す活動を行っていました。カードは記名式になっていて、その人の良さについて、理由を記入する欄があります。
例えば、
・やさしいから
・親切にしていたから
などの具体的な理由を記すのです。
人数が多いと、一日の中で全員と会話することは難しくなりますが、
話した内容を全体で共有することで、取り上げられた子の良さが直接は関わりのなかったクラスの子にも意識化されることになります。
こうした活動は、毎朝の学級活動の中で行うなど工夫して取り組んでいるようです。
このように、互いに良さを認め合う活動を続けることで、普段から互いの良さをみることが習慣になっていきます。
子どもは、ふざけ半分でからかったり、悪口を言うこともあります。
そうしたことが原因で子どもがストレスを感じた場合、その子はどう対処するかが問われます。何も対処しなければ、心にストレスが溜まっていってしまいます。
人は何か別のことでストレスを解消することもできますが、
普段から対話をする関係性ができていれば、その場で解決できることも多いと思うのです。
何か嫌なことを言われたときに、
「そういうことは傷つくから言わないでほしい」
と相手に伝えることで、大抵の問題は解決すると思うのです。
また、自分一人で難しい場合でも、対話する力があれば他の友だちの力をかりることもできるわけです。
授業で対話的な学びをすすめる中で、生活上でおきる課題に対して、まず、自分自身と対話し、友だちと対話する中で、協力して解決する力をつけてほしいと願っています。
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