1学期を振り返ると、授業の中で子どもたちが自分で考え、選択する場面がたくさんあったことが思い出されます。
『どちらを選びますか?』という問いから始まった対話的な学びの場面。
テーマは「ごはん」と「パン」です。
日常茶飯の事柄ではありますが、北広島市ではタイムリーな話題です。
何か物を買うときには、値段をみる、生産地をみる、など行動する理由があります。
「選択する」ことは、考えることでもあります。
子どもたちは多様な意見を交わしていたことが伺えます。
いくつかの意見をとりあげてコメントを加えつつ、北広島市や全国の動向にも目をむけてみます。
<ごはん>
・おかずにあう
→和洋中、どれにもあいます。定食を注文すると、大抵、ごはんはついてきます。私は焼肉やトンカツを食べると、なぜか一緒にご飯を食べたくなります。
・栄養がある
→主たる栄養素は炭水化物ですが、発芽玄米など胚芽にはミネラルが含まれています。
・もちになる
→もちになるのは、もち米の場合ですが、お正月にはもちを食べるなど日本の食文化を考える上で大切な視点です。ちなみに北海道の名寄市は「はくちょうもち」が名産です。このもち米を使った冷凍もちがスーパーやコンビニで売られています。
・みそ汁とサイコー!
→ごはんとみそ汁の相性は抜群です。修学旅行で泊まったホテルの食事にも、ごはんとみそ汁がありました。
・ためておける
→7月9日、北広島市の防災給食センターのオープニングセレモニーと内覧会が行われました。そこに備蓄されるお米を使って、毎日3,000食の給食がつくられます。災害時には8000食の炊き出しができるそうです。
今、全国各地でパン給食が姿を消しているという報道がされています。
その背景には、
材料の高騰、
パンをつくるまでの手間がかかること、
できたパンを運ぶ人が確保できないなど、
様々な課題があります。
情報はすぐに手に入る世の中ですから、事実を調べることは子どもたちにもすぐにできます。
みつかった課題を否定的にとらえるのではなく、そこから前向きに考えて、
どう解決していけばよいかを考えるプロセスが、
人の役に立つ仕事を生み出すことにつながり、
今後の世の中をつくる力になっていく。
今、そうした授業がもとめられていると考えています。
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