2024年4月24日水曜日

QーU(楽しい学校生活を送るためのアンケート)~自分さがしのために~



玄関前には、「すすんであいさつ」の掲示物が貼ってあります。
教室に行く途中、丁寧な礼をして
「おはようございます、こんにちは、さようなら」
と声をかけてくれる子がたくさんいて、とても清々しい気持ちになります。

子供がよりよい生活を送るには、環境づくりが大切です。
そのためには、自分自身を知ること。
つまり、日常生活の振り返りなどで、「自分さがし」をすることをテーマに、日々の授業や学級での取組を進めています。

その一つとして、

本校では、子ども一人一人を大切にし、よりよい集団づくりを目指し、

QーU(Questionnaire-Utilities)「楽しい学校生活を送るためのアンケート」

を活用して、発達を支える環境づくりをすすめています。

このアンケートには、例えば、

・クラスの人は、あなたに声をかけてくれ、親切にしてくれますか?

・いい人だなと思う友だちや、すごいなと思う友だちがいますか?

など、やる気のあるクラスをつくるための質問があります。

また、

・あなたが失敗したときに、はげましてくれることがありますか?

・あなたの気持ちをわかってくれる人がいると思いますか?

など、居心地のよいクラスにするための質問があります。

これらをもとに、今、どんな状況におかれているのかをみながら、子どもと面談するなどして、成長を支えるクラスづくり、生活環境づくりを子供と一緒に考えていきます。

このアンケートは、マズローの欲求5段階説に基づいて作られたもので、

簡単に言えば、「自分の居場所」を実感できているかをみるものです。

(参考)マズロー欲求5段階説

5つの欲求には、

「生理的欲求」「安全欲求」「所属と愛の欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」があり、

三角形の底辺から、順に上に積み上げられるように説明されています。

つまり、底辺に近いほうが満たされていなければ、上段の欲求は満たされにくい状況を示します。

例えば、

「お腹が空いているいるときは、勉強に力が入らない」

のようなことです。

高次の段階では、

「自分のことを認められていると、夢や目標を叶えようと努力できる」

ということになります。

23日の全校朝会では、次のように話しました。


「クラスに貼ってある紙には、”算数をがんばりたい”とか、”友だちと仲よくしたい”とか、願いや夢、目標を書いているよね。」

「それを叶えるには、どうしたらいいかな?」

と質問すると、(努力)とか、(あきらめない)という素敵な言葉が返ってきました。

そして、

「自分を応援してくれる人をつくることが大切」

と伝えました。

(その際に、忘れてはいけない「お約束」についても、伝えました。)


困っているときには、

「何がしたい?」

「どうなりたい?」

など、問いかけをすることで、心の状態をつかめます。

そして、そのために何ができるかを、みつけていきます。


新学期から3週目、緊張もほぐれてきて、やや疲れてくるころです。

子どもの願いをキャッチして、その後押しをする関わりを続けていきます。

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