運動会が明けの火曜日、少し疲れ気味で校門の階段を登ってくる子や、いつも以上に元気な挨拶をしてくれる子、友だちが登校してくるのを待っている子など、様々でしたが、お弁当の日だったことから、ご家庭では忙しい朝を迎えたことと推察します。いつも温かく子どもを送り出していただき、ありがとうございます。
地域の方から、日曜日には試合に出かけた少年団もあったと伺っております。
子どもたちが通っている習い事や地域の各コミュニティに所属する意義は何かなと考えますに、体を鍛えるとか、技を習得するとか、人と関わるなど、それぞれ願いがあることと思います。
では、その中で共通することは何か?と考えますと、
一つには、「自己効力感を育む」ことがあるのではないかと思います。
ちょうど、目に留まった本の一部分をご紹介します。
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子どもが初めてつかまり立ちができる瞬間があります。子どもはちょっと不安交じりの怪訝な様子で「これって何?できちゃったの?」という素振りをみせます。親にとっては待ちに待ったわが子の初めてのつかまり立ちですから、「やったね!すごい!」という喝采や声掛けで賞賛します(チェアリング)。大人が「できた!」という感覚を共有することで、子どもには「自分ができるんだ!」という自己効力感、自信がはぐくまれていきます。
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本日は、運動会のお片付けを終えた2時間目、通常通りの授業が行われていました。
何気なく算数や英会話の勉強をしている様子をみて、なぜか新鮮な空気が体を通りぬけていくように感じます。
また、普段通りの授業が、子どもにとっては気分転換の一つになるのではないかと思うのです。
学校では、「運動会の振り返りの作文を書く」という慣例があるのですが、
よく、「運動会、どんなことをがんばったかな?」
となげかけると、まったく筆が進まない、何を書いたらいいかわからない子がいます。
「運動会で、どんなことしたの?」(・・・運動会)
という返答はよくあるのです。
多くの場合、「どこからどこまでが運動会なのかわからない」という認知が育っていないという背景があります。
ところが、
「白い線をまっすぐ走ったのは?」(徒競走)
「バトンもって走ったのは?」(リレー)
など、一つ一つの局面を限定して聞くと答えが返ってきます。
つまり、運動会とか大きなテーマではなく、その子にとって大きな成長がみられた場面だけをフォーカスして聞けば、思い出して話す、書き出すということが起こります。
そういうことを理解している先生方は、作文の構成メモをつくって、丁寧に指導しようとされます。
子どもの特性に応じた細やかな対応は、とても大切なことだと思います。
とはいえ、週明けのテンションが下がっている状態で、前の週にあった出来事を書くという課題は、子どもにとっては負担が大きい、どちらかと言えばやりたくないのではないかと私は思いますが…。
それよりも、いろんな気分転換をしてから、心に余裕が生まれてから、体の状態が良くなってから、「書きたいな」と思ってからやるほうが、気持ちの入った作文が書けるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
子どもは、本当に純粋なので、やりますよと言ったら、きちんとやっていますけれども、
その心の内側をキャッチする感性はもっていたいなと思います。
今日、心に響いた子どもの感想の一部を紹介します。
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・80m走の時に姿勢がピンとできたので、授業中もいかせたらいいなと思います。
・何か失敗したことがあってもあきらめない心をもって挑戦し続けたいです。なぜかというと、あきらめないことはいいことだからです。
・成長したことは、足の速さです。なぜかというと、親に速くなったねといわれたからです。
・きょねんより足がはやくなりました。なぜかというと練習を家の人とがんばりました。
・練習の時は白組にまけていたし、心もまけていたけど、本番の時は、まけていなかったから、練習の時よりは成長したと思います。
・もっと体をやわらかくしたいです。理由は、スポーツは体を使うのが多いから。
・これからは、勉強にいかしてみたいです。勉強をもっと得意にしたいからです。運動会を全力で取り組めてよかった。
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